とにかく落ち着くリビングで暮らしたい。家に帰ってホッとする空間にしたい。子供が落ち着く環境作りがしたい。家はとにかく落ち着く環境がいいという方はたくさんいらっしゃると思います。今日は落ちつく部屋を作る為に使うといい色についてお話します。
落ち着く色の代表格はベージュ
落ち着く部屋づくりをしたいなら一番オススメはベージュです。
なぜなら知らない方がほとんどだと思いますが、
色によって筋肉の緊張度は変わります。
しかも目隠しをしても人は色を感じています。
少し難しいお話ですが、ライトトーナス値というものがあります。
ライト・トーナス値は光や色によって引き起こされる筋肉の反応(筋肉組織の緊張の度合い)を数値化したもの。
両目を隠して光が目から感じられない状態で、体にさまざまな色の光を当てていく実験を繰り返して出た値です。
つまりは筋肉が一番弛緩するのはベージュやパステル系だということです。
人は肌でも色を感じているので、ばかにはできません。
寝室で寝ているから大丈夫ということにはならないのです。
和室が安らぐのには色の秘密がある
ライトトーナス値からいうとベージュやパステルが一番筋肉が弛緩するのですが、落ち着く色合いを中心に使っているのが和室になります。
皆さんは和室に入ると気持ちが落ち着いたりしませんか?
これは筋肉が弛緩する色味を中心に使っているからなのです。
特に日本人は少しくすんだ色味の方が肌馴染みが良いです。
ですので、あまり白すぎる壁にするよりはベージュがかった色にする方が断然オススメ。
白の壁になったのは高度成長期から
壁紙が一般に広く普及したのは戦後と言われています。
日本の復興需要や東京オリンピックのホテル建設、さらに高度成長期における住宅建設ラッシュによって、壁紙が広く普及するようになります。
特に1960年代にマンションブームが起こり、住宅都市整備公団が供給した「団地型」のマンションが大量に建設されることに。
同じ間取りの部屋が特徴の団地は、とにかく大量に画一的な部屋を作る必要があります。
そのため白のビニールクロスが爆発的に普及することになったと言われています。
ですから日本の壁が白くなったのは戦後からの事で、それまでは従来の和室の色味だったわけです。
つまり圧倒的な歴史の時間を和室と共に過ごしてきた日本人。
特に温暖湿潤気候の日本ではくすみカラーがよく合います。
そんな理由からも壁をベージュにすることは日本人にとってはより落ち着く部屋になるのです。
まとめ 健康のためにも落ち着いた色の壁は大事
いかがでしょうか?
少し前まで日本で流通する壁紙の80%が白または白系の壁紙が占めていました。
現在はアクセントクロスが流行したりで、多少状況は変わってきていますが、相変わらず白の需要は高いです。
- あまり白すぎる壁は反射率が高く、眩しく感じることもあること
- ベージュやパステル系の色味が一番筋肉を弛緩させること。
などを考慮すると白が万能ではないということがおわかり頂けるのではないでしょうか?
もしも部屋が暗くなるので不安ということであれば、白にも色々あります。
真っ白ではなく少しベージュがかった壁紙も最近は見られるようになりました。
少し柔らかめの白を選べば部屋が暗くなることもありません。
ぜひ取り入れてみて下さいね。
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自然体 建築カラープランナー® 野村恭子