トルコ・シリア大地震では犠牲者が2万人を超える悲しい事態となっています。2月という厳しい寒さの中被災地の皆様には心よりお見舞い申し上げます。今日はいつ地震が起きても慌てないように、日頃からできる備えについてまとめました。
家具を揺れにくい向きに置く
上から見て長方形の建物は、短い方に良く揺れて、長辺方向にはあまり揺れません。
家具も同じ理屈なので、建物が揺れやすい向きに、家具も揺れやすい向きで置いてしまうと危険です。
部屋ではなく、建物全体の形で考えて下さいね。
出入口近くや廊下などに家具を置かない
ドアの近くに家具を置くと、倒れた家具でドアが開かなくなったり、ドアを塞いでしまうことがあります。
また、廊下に置いた家具が倒れて通路を塞いでしまうことがあります。
廊下には高い家具を置かないようにしましょう。
家具は寝室などでは倒れてこない位置に置く
家具が倒れてもベッドに倒れてこない位置に置きましょう。
またよく座るソファなども近くに高い家具があると危険です。
特にソファは寝転んで利用することも多く、とっさに動けないので注意して下さい。
ロッキング現象に注意
ロッキング現象:家具が揺れながら移動する現象のこと
家具が地震で移動しても危なくないように、スペースに余裕を持たせた配置を心がけて下さい。
被害が出にくい家具を選ぶ
背の低い家具を選ぶ
背の低い家具は重心が低いので倒れにくいです。
また万一倒れても大きな事故に繋がりにくいです。
ラッチ(飛び出し防止機構)がついたものを選ぶ
引出しが前に飛び出して、物も全部出てしまう可能性もあります
ラッチ付きの物を選ぶと簡単に空かないので安心です。
また、飛散防止フィルムをガラスに貼るのも良いでしょう。
予測が困難な昨今にできることとは
いかがですか?
他にも転倒防止金具をつけるなど、地震対策には他にも色々あります。
準備していても実際に地震が起こると慌ててしまうもの。
できるだけ冷静な判断で行動できるように、日頃から家族でもシミュレーションをしておくことが大切です。
2011年3月の東北地震の時、姉は仙台にいました。
ちょうど下校時間に起こった地震。
上の子は中学校から下校中、下の子は小学校にいて、姉は仕事時間でした。
当然旦那さんも会社にいる時間で、家族がバラバラ。
道路はうねり、当然交通機関なんてあるはずもなく、走ってみんなを探したそうです。
色々ありながらもみんなで合流できたようですが、何かあった時の集合場所は必ず確認しておくこと。
とても大事なことだと思います。
携帯電話が繋がらないので、無事なのかも分からず、私たちもずいぶん心配したことが昨日のことのように思い出されます。
トルコ・シリアの地域の方も皆様大変な思いをされていることと思います。
1日も早く皆様が落ち着いた生活ができるように祈るばかりです。
毎日の何気ない生活がいかに幸せなのかをいつも感じて日常に感謝しながら生活しようと思います。
自然体 建築カラープランナー® 野村恭子